同じベジタリアンでも、さまざまな種類があります。ラクト・オボはその中の一つで、
・ラクト=乳
・オボ=卵
を指す「乳製品と卵OKのベジタリアン」のことです。ですが、言い換えると、
肉と魚以外は何でも食べる人
のことです!
欧米で最も多いのは、このラクト・オボベジタリアンだそうです。一番実行しやすいし、乳製品や卵を摂っておけばそんなに栄養に気を使う必要はありません。反対に、ビーガンだととても気を遣うようで、サプリメントの摂取を欠かさないビーガンが多いのだとか。
けれど、実際は私もかなりビーガンに近い食生活を送っています。
このブログにアップしているレシピを見れば一目瞭然ですが、卵・乳製品もNGのビーガンでもかなり豊かな食生活が送れるのです。
そもそも「ベジタリアン」とは、「食養生を行っている者」、つまり健康に気を遣った食生活を送っている人のことを指すらしく、ベジタリアンのベジ=ベジタブルではないのです。元々が「肉を止めて健康食に」という発想から始まっているので、「ベジタリアン=菜食主義」と解釈されているようですが、「肉食という食養生を行うベジタリアン」というのも定義としてはOKなのかもしれません。(ものすごい反発がきそうですが)
…とはいえ、私は言葉の揚げ足取り的な定義についてはあまり興味がないので若干間違えてるかも。
大切なのは、楽しい食生活を実行することですから。
ベジタリアン・菜食主義者は大きく分けて二種類あると考えています。
一つ目は、健康・美容目的の人。
二つ目は、動物愛護・エコの人。
欧米型の動物愛護は、食用動物と愛玩動物を分けて考えるので、しばしば肉食の愛護運動家が存在します。一方、何にでも神が宿ると考え、動物も擬人化する傾向にある日本人が動物愛護を意識すると、完全に肉食を止めるのだとか。なんとなくわかりますよね。
理由は人それぞれですが、ベジタリアン生活はとても快適なのでもっと多くの人に実行してもらいたいです。
私はベジタリアンになってかれこれ8年くらいですが、ガリガリに痩せてなんてないし、太ってもいません。ベジタリアンは肌のツヤがなくてかさかさと思われがちですが、基本的に美肌と言われます。
ベジタリアンになると、本を読んでいて「あ〜この人はベジだな」なんてわかったりします。食べ物の描写が違うのです。エミール・ゾラ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、アインシュタイン、ソクラテス、ヴォルテール、ゴッホ…有名人にも多いです。
ちなみになんだか意外ですが、ヒトラーも一時的に菜食主義者でした。しかしこれは、上記の1でも2でもない動機で、とても愛していた女性(姪だそうですが)が自殺してしまって以来、弔う気持ちで実行していたそうです。
あと、坂本龍一氏は菜食主義を試みましたが、「闘争心が出ないんだよね!」と肉食をフッカツしたそうです。